小和清水村
こわしようずむら
[現在地名]美山町小和清水
大窪村の東方、曲流する足羽川の西岸にあり、福井藩領。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では南宇坂上郷に含まれる。村名は正保郷帳にみえ、田方一八石余・畠方一六七石余。村名は白山神社境内にある霊水に由来するという。「越前国城蹟考」は「足羽社記」を引いて「小和清水村 赤淵明神ノ弟、乎波知君ノ旧趾ナリ」とするが不詳。
「越藩拾遺録」に「臼石 小和清水村ヨリ出、金喰ト云荒砥モ出」とあり、古くから砂岩の産地で、板石・土台石・石臼・灯籠に使用されてきた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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