小宛(読み)こあて

精選版 日本国語大辞典 「小宛」の意味・読み・例文・類語

こ‐あて【小宛】

  1. 〘 名詞 〙 連歌作法の一つ。付句をするとき、必ず押さえておかなくてはならない、前句のもつ意味・情趣眼目。また、かんどころ。急所
    1. [初出の実例]「連歌には小あてといふ事あり。それを心えぬ人は、只よりあひばかりをおぼえて、いくたびも古物をくさりたるまでにてある也」(出典:連理秘抄(1349))

小宛の補助注記

挙例の「連理秘抄」は「心を第一とすべし」の条下にあり、寄合に頼った付句を退けているところからも前句のどこをめあてにするか、を問題にした用語と思われる。その点で射芸用語との関連が注目される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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