小宛(読み)こあて

精選版 日本国語大辞典 「小宛」の意味・読み・例文・類語

こ‐あて【小宛】

  1. 〘 名詞 〙 連歌作法の一つ。付句をするとき、必ず押さえておかなくてはならない、前句のもつ意味・情趣眼目。また、かんどころ。急所
    1. [初出の実例]「連歌には小あてといふ事あり。それを心えぬ人は、只よりあひばかりをおぼえて、いくたびも古物をくさりたるまでにてある也」(出典:連理秘抄(1349))

小宛の補助注記

挙例の「連理秘抄」は「心を第一とすべし」の条下にあり、寄合に頼った付句を退けているところからも前句のどこをめあてにするか、を問題にした用語と思われる。その点で射芸用語との関連が注目される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android