小岩井村(読み)こいわいむら

日本歴史地名大系 「小岩井村」の解説

小岩井村
こいわいむら

[現在地名]飯能市小岩井

入間いるま川の右岸に位置し、対岸小瀬戸こせど久須美くすみ永田ながた三村。慶長三年(一五九八)五月の小岩井村検地帳(石森家文書)によれば、高は三三貫六〇五文で、このうち納物として綿が一貫二二八匁、中漆が九丸、梶(楮)が三七九把あった。分付主は九人で総筆数は二九九筆。分付主九人の主作筆数は七〇筆で、残りの二二九筆は分付人の耕作。田園簿では田方三四石余・畑方一三三石余、幕府領。寛文五年(一六六五)の年貢割付状(石森家文書)によれば、一貫九五三文の開高が加わり高三四貫七九五文。


小岩井村
こいわいむら

[現在地名]四賀村中川なかがわ 小岩井

松本藩領会田あいだ組、のち幕府領。会田川の上流中川の北側、両瀬りようぜ村の西、会田町あいだまち村の東に位置する。

天正検地帳には小岩井村八一石五斗二升とあり、享保九年(一七二四)当時の石高は一四七石三斗九升三合、うち田八三石九斗三升五合、畑四六石二斗三升八合、寛文年間(一六六一―七三)は田四町二段二畝九歩、畑七町九段三畝二歩であった。また慶安検地時の百姓は本百姓一〇軒、門百姓六軒の小村であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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