小幡藩陣屋跡(読み)おばたはんじんやあと

日本歴史地名大系 「小幡藩陣屋跡」の解説

小幡藩陣屋跡
おばたはんじんやあと

[現在地名]甘楽町小幡

蛇行しつつ北流する川の右岸にある。「織田様御代々覚書」(高山家蔵)によると寛永六年(一六二九)福島ふくしま村からの移転が画され、同一九年に完成し移居する。以後、明和四年(一七六七)織田氏転封ののち入封した松平氏も陣屋とし、明治維新に至る。小幡藩領は天正一八年(一五九〇)奥平信昌が給され、子の松平忠明、水野氏・永井氏と替わり、「寛政重修諸家譜」では元和元年(一六一五)織田信長の次男信雄に給される。同家譜には信雄の四男信良は父所領のうち甘楽郡・多胡たご郡・碓氷うすい郡のうちで二万石を分領され「小幡に住す」とあり、子信昌は寛永二年に「小幡に生る」とする。前掲代々覚書では信雄は慶長一六年(一六一一)二万石を与えられ、元和二年に福島の御殿が成って大和国より移り、寛永一九年に小幡に移居とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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