小日向水道町(読み)こびなたすいどうちよう

日本歴史地名大系 「小日向水道町」の解説

小日向水道町
こびなたすいどうちよう

[現在地名]文京区水道すいどう二丁目・小日向こびなた一―二丁目

神田上水の南側、江戸川の北側を占め、両流の間を東西に走る通りの両側町。町の東部、神田上水の北側、南北に走る服部はつとり坂の通りに沿って横町が発達。かつては小日向村の百姓地であったが、明暦二年(一六五六)同村のうち神田上水そばの者たちが神田上水の水役(定浚役など)を課せられ、年貢免除となり、小日向水道町として起立。寛文新板江戸絵図には、「水道町」とみえる。当初は町年寄支配、寛文一二年(一六七二)検地を受けて代官支配に転じ、正徳三年(一七一三)町並地となった。神田上水を隔てて北は桜木さくらぎ町・還国かんこく寺・智願ちがん寺・清光せいこう院や武家地、東は持組屋敷など武家地、江戸川を隔てた南は牛込水道うしごめすいどう(現新宿区)小日向東古川こびなたひがしふるかわ町・同西古川町など、同じく江戸川を隔てて南西は関口水道せきぐちすいどう町、西は小日向川添屋敷こびなたかわぞえやしき。横町の北は旗本服部氏の抱屋敷(西側)福勝ふくしよう(東側)。町内は東西が南の方で一八五間余、北の方で一八〇間、南北は東の方で八三間(横町を含む)、西の方で三〇間余(御府内備考)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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