小早川則平(読み)こばやかわ・のりひら

朝日日本歴史人物事典 「小早川則平」の解説

小早川則平

没年:永享5.1.26(1433.2.16)
生年:応安6/文中2(1373)
室町時代前期の武将安芸国(広島県)の沼田小早川家の当主春平の嫡子。沼田荘その他の所領を相続する。幕府の命により,政情の不安定な北部九州にたびたび遠征する一方,永享4(1432)年5月には九州探題交代を幕府に提案した。同5年死去した。所領は当初は嫡子持平に譲られたが,不孝による「悔返(譲与の取り消し)」によって弟の煕平に与えられたため,則平の死後,兄弟の間に争いが生じた。<参考文献>『小早川家文書』『満済准后日記

(本多博之)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小早川則平」の解説

小早川則平 こばやかわ-のりひら

1373-1433 室町時代の武将。
応安6=文中2年生まれ。安芸(あき)(広島県)小早川氏一族。将軍足利義持(よしもち)につかえ,応永15年(1408)から朝鮮王朝使節を派遣し,貿易をおこなう。21年九州探題の渋川満頼(みつより)をたすけ,諸豪族間の調停にあたった。永享5年1月26日死去。61歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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