朝日日本歴史人物事典 「小早川則平」の解説
小早川則平
生年:応安6/文中2(1373)
室町時代前期の武将。安芸国(広島県)の沼田小早川家の当主春平の嫡子。沼田荘その他の所領を相続する。幕府の命により,政情の不安定な北部九州にたびたび遠征する一方,永享4(1432)年5月には九州探題の交代を幕府に提案した。同5年死去した。所領は当初は嫡子持平に譲られたが,不孝による「悔返(譲与の取り消し)」によって弟の煕平に与えられたため,則平の死後,兄弟の間に争いが生じた。<参考文献>『小早川家文書』『満済准后日記』
(本多博之)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報