小服綿(読み)コブクメン

デジタル大辞泉 「小服綿」の意味・読み・例文・類語

こぶく‐めん【小服綿】

僧尼平服に用いた十徳に似ている木綿綿入れ。また、一般に綿入れの着物

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精選版 日本国語大辞典 「小服綿」の意味・読み・例文・類語

こぶく‐めん【小服綿】

  1. 〘 名詞 〙 僧侶が着用した、十徳に似た略衣。白色の袷(あわせ)通常であったが、尼は紅色を着用することもあり、室町時代頃から用いられた。また、広く綿入れの着物の意にもいう。こぶくめ。
    1. [初出の実例]「弘まる法や真盛の寺 大なるたらひで付るこふくめん〈貞室〉」(出典:俳諧・玉海集追加(1667)付句下)

こぶく‐め【小服綿】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごふくめ」とも ) 「こぶくめん(小服綿)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「東大寺長勝房より折敷、櫃以下取に来間、折敷〈大小二十枚〉、夜著〈一〉、こふくめ〈一〉渡了」(出典:多聞院日記‐永祿一一年(1568)二月八日)

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