20世紀日本人名事典 「小林勇」の解説
小林 勇
コバヤシ イサム
大正・昭和期の出版人,随筆家 元・岩波書店会長。
- 生年
- 明治36(1903)年3月27日
- 没年
- 昭和56(1981)年11月20日
- 出生地
- 長野県駒ケ根市
- 別名
- 雅号=冬青庵
- 学歴〔年〕
- 赤穂商業学校卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本エッセイスト・クラブ賞〔昭和31年〕「遠い足音」
- 経歴
- 大正9年岩波書店に入社、岩波茂雄に信頼されて次女と結婚、岩波文庫の創刊(昭和2年)にたずさわる。戦争中、出版人の自由弾圧の横浜事件で検挙されたが、戦後岩波書店に復帰、強烈な個性と新しいアイデアで編集者として一時代をつくった。45年に退社するまで支配人、専務、会長を歴任。エッセイストとしても有名で、31年「遠いあし音」で、第4回エッセイストクラブ賞を受賞。また、冬青の雅号で書画もよくした。主著は「蝸牛庵訪問記」「彼岸花」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報