小正月の訪問者(読み)コショウガツノホウモンシャ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小正月の訪問者」の意味・わかりやすい解説

小正月の訪問者
こしょうがつのほうもんしゃ

小正月行事の一つ。ほとほと,ことこと,かせどり,ちゃせんこ,なまはげなど土地ごとの名称があり,全国に分布する。蓑笠を着て鬼の面をかぶったり,女装したり,手拭で顔を隠したりした若者たちが夜に家々を訪れ,餅,菓子,金銭などをもらう。訪問を受けた家では,座敷に通して酒肴接待をするところもあり,餅をやると同時に水を掛けたりする地方もある。年の境に他界から,霊威をもつ神が訪れてくるという信仰が具体性を帯びた行事となったもの。これらの訪問者は,のちに門付芸 (かどづけげい) を行う芸人起源となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む