日本歴史地名大系 「小牧宿」の解説 小牧宿こまきしゆく 愛知県:小牧市小牧村小牧宿[現在地名]小牧市小牧元和九年(一六二三)徳川義直は小牧山南麓にあった小牧村の町場を合瀬(あいせ)川の東側へ移転させ、中山道へ出る新設の街道、木曾街道の宿駅を新たに開くことを、小牧村の郷士江崎善左衛門に命じた。新しい町場は街道沿いに、南から下町(しものちよう)・中(なか)町・横(よこ)町・上町(かみのちよう)、また街道の東側に東馬場(ひがしばば)、西側を西馬場、西馬場から横町へ出るところを寺(てら)町として整備。木戸・本陣などの公共施設が置かれ、本陣は江崎家が世襲した。宝暦年間(一七五一―六四)に作成されたと推定されている春日井郡小牧宿絵図(徳川林政史蔵)に宿の姿が詳細に記されている。旅籠屋も七軒あり、一軒は巡礼宿であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by