小瑠璃(読み)こるり

精選版 日本国語大辞典 「小瑠璃」の意味・読み・例文・類語

こ‐るり【小瑠璃】

〘名〙 ツグミ科ノゴマ属の小鳥全長約一四センチメートルで、大きさはスズメぐらい。雄の背面は美しい瑠璃色で下面は白い。雌は尾が青く、背面は緑褐色。深い広葉樹林にすみ、コマドリに似た美しい声で鳴く。五~七月ころ木の根もとや、かげのくぼみなどに椀形の巣をつくる。オオルリとあわせてルリともいう。日本では各地でみられる夏鳥で、九月頃南方へ渡る。《季・夏》
浄瑠璃・娥歌かるた(1714頃)小鳥尽「大るり、小るり、つばくらめ、袖にむつれて鳴く声は、ひゐやひよ鳥四十から」

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デジタル大辞泉 「小瑠璃」の意味・読み・例文・類語

こ‐るり【小瑠璃】

ヒタキ科ノゴマ属の鳥。全長14センチくらい。雄は背面が鮮やかな青色で、腹面は白い。雌は上面が緑褐色。コマドリに似た声で鳴く。日本では夏鳥 夏》歯朶しだくらし―のこゑのまろびくる/秋桜子

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動植物名よみかた辞典 普及版 「小瑠璃」の解説

小瑠璃 (コルリ)

学名Erithacus cyane
動物。ヒタキ科の渡り鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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