小番(読み)こばん

精選版 日本国語大辞典 「小番」の意味・読み・例文・類語

こ‐ばん【小番】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「きんりこばん(禁裏小番)」の略 ) 中世廷臣当番宮中に勤務する制度。〔看聞御記‐応永二三年(1416)六月一九日〕
  3. 中世の寺社で寺社僧が当番制で門跡社務もとに勤務すること。〔玉葉‐承安二年(1172)一一月二九日〕
  4. こばんしゅう(小番衆)」の略。
    1. [初出の実例]「俄持参之間、以小番請取之」(出典:大乗院寺社雑事記‐康正三年(1457)正月一一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android