20世紀日本人名事典 「小笠原克」の解説
小笠原 克
オガサワラ マサル
昭和・平成期の文芸評論家 藤女子大学文学部国文学科教授;小樽市立小樽文学館館長。
- 生年
- 昭和6(1931)年9月3日
- 没年
- 平成11(1999)年12月9日
- 出生地
- 北海道小樽市
- 別名
- 筆名=大炊 絶(オオイ ゼツ)
- 学歴〔年〕
- 北海道大学文学部卒,北海道大学大学院文学研究科〔昭和32年〕修士課程修了
- 主な受賞名〔年〕
- 群像新人文学賞(第5回)〔昭和37年〕「私小説論の成立をめぐって」,北海道文化奨励賞〔昭和49年〕
- 経歴
- 北海道大学文学部助手を経て、昭和36年藤女子大学教授に就任。昭和文学研究の他、北海道文学の研究に情熱を傾け、37年に評論誌「位置」を創刊し、42年の休刊まで主催。43年には月刊文芸誌「北方文芸」の創刊に参画し、54年まで編集人を務めた。57年から北海道新聞文学賞選考委員。北海道文学館理事、日本近代文学館評議員、小樽市立小樽文学館館長を歴任。40年「島木健作」を刊行した他、「昭和文学史論」「《日本》へ架ける橋」「近代北海道の文学」「野間宏論」「小樽運河戦争始末」「小林多喜二とその周圏」などの著書があり、小樽運河の保存運動に推進役として活躍。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報