山川 日本史小辞典 改訂新版 「小笠原返還協定」の解説
小笠原返還協定
おがさわらへんかんきょうてい
1968年(昭和43)4月,日米間に締結された小笠原諸島返還をめぐる協定。第2次大戦の軍事基地とされた小笠原諸島は,敗戦とともに米軍の管理下におかれ,サンフランシスコ講和条約第3条にもとづき,アメリカが行政権・司法権・立法権を行使していた。島民の復帰運動や,同一の地位にある沖縄の返還問題とあわせて日米間の交渉が進められた結果,65年の墓参開始,67年11月の日米共同声明をへて復帰が実現した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報