小野矢指村(読み)おのやさしむら

日本歴史地名大系 「小野矢指村」の解説

小野矢指村
おのやさしむら

[現在地名]北茨城市中郷なかごう町小野矢指

塩田しおた川の下流右岸に位置し、流域から東部に平地が開け、南西部は台地となる。東は海に面し、北は粟野あわの村。岩城相馬いわきそうま街道が通る。古くは小野・矢指の二村で、一説に小野は本郷、矢指は新田という(松岡地理志)。常陸国赤浜妙法寺過去帳の応永三三年(一四二六)に「道経ヲノ」とみえ、明応八年(一四九九)に「妙授ヤサシ」とみえる。文禄四年(一五九五)岩城領検地目録(静嘉堂文庫蔵)には「弐百七拾九石九斗四升 (竜子山分)小野村」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報