小鶴沢村
おつるざわむら
[現在地名]大和町鶴巣 小鶴沢
七北田丘陵の北斜面、利府(現宮城郡利府町)境の亀山(一七四・六メートル)をはじめ四方丘陵に囲まれ、中央を小鶴沢川渓流が西北流する。道は西南の山越えで、大田村で多賀城から鳥屋・吉岡に通ずる古代の駅路に合する。北は大谷成田村(現大郷町)、東は利府森郷、南は同菅谷村。正安元年(一二九九)九月二八日付留守家政譲状(余目文書)によると、嫡孫家明に与える「村をか山」の北境に「をつるさハ山とやす松とのあいた」とあり、さらに同二年五月二一日付留守家政譲状(留守文書)には新たに開墾された「荒居打越」分は、「小鶴河」を境として、沼の南を家明の知行となすとある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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