少・寡(読み)すこし

精選版 日本国語大辞典 「少・寡」の意味・読み・例文・類語

すこし【少・寡】

〘副〙 数量程度が小であるさま。わずかに。
万葉(8C後)九・一七四〇「玉篋(たまくしげ)(すこし)開くに 白雲の 箱より出でて」
源氏(1001‐14頃)帚木式部が所にぞ、気色あることはあらむ。すこしづつかたり申せとせめらる」
[語誌](1)「すこ」は、「すこぶる」の「すこ」、また、「すくなし」の「すく」と同根。「すこし」は、「すくなし」と類似の意味を持つが、「すこし」は副詞、「すくなし」は形容詞であり、意味も、前者は存在することを肯定的に、後者は否定的にとらえての表現である。
(2)→「すこしき」「すこしく」の語誌

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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