日本歴史地名大系 「尻労村」の解説 尻労村しつかりむら 青森県:下北郡東通村尻労村[現在地名]東通村尻労下北半島の東北端、クキドウノ崎の南に位置し、太平洋に面する。桑畑(くわはた)山(四〇〇メートル)の南麓にあたり、集落の南方から海岸沿いに砂丘が延びる。北は尻屋(しりや)村、北西は岩屋(いわや)村、南は猿ヶ森(さるがもり)村と接する。康正年間(一四五五―五七)の蠣崎の乱の頃は「七戻り浜」と称したというが(東北太平記)、委細をつまびらかにしない。下北地方では尻屋とともに九戸政実の領地であったともいう(内史略)。雑書の寛永二一年(一六四四)四月二六日条に「一同所(田名部之内)尻労」とあり、浦番改が派遣されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by