尾崎翠(読み)オザキ ミドリ

20世紀日本人名事典 「尾崎翠」の解説

尾崎 翠
オザキ ミドリ

昭和期の小説家



生年
明治29(1896)年12月20日

没年
昭和46(1971)年7月8日

出生地
鳥取県岩美郡岩美町

学歴〔年〕
日本女子大学国文科〔大正10年〕中退

経歴
代用教員をしながら、18歳で「文章世界」に入選。大正8年日本女子大国文科入学。10年「新潮」に載った小説「無風帯から」が大学で問題となり退学。昭和6年「第七官界彷徨」で注目されるが、薬剤による幻覚症状や、愛情問題で入院生活を繰り返し、帰郷。以後、内職読書余生を過ごした。46年死去。多数の研究者によって少女小説33編のほか、地方紙や雑誌に発表した文章、詩歌などが発掘された。没後作品集に「アップルパイの午後」「尾崎翠全集」(創樹社)「尾崎翠全集」(全2巻 筑摩書房)「ちくま日本文学全集―尾崎翠」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「尾崎翠」の解説

尾崎翠 おざき-みどり

1896-1971 大正-昭和時代前期の小説家。
明治29年12月20日生まれ。日本女子大在学中の大正9年「新潮」に「無風帯から」を発表。翌年同大を中退し,文学に専念。昭和8年「第七官界彷徨(ほうこう)」を出版し注目されたが,神経をやんで創作活動はとだえた。昭和46年7月8日死去。74歳。鳥取県出身。
格言など】第七官というのは,二つ以上の感覚がかさなってよびおこすこの哀感ではないか(「第七官界彷徨」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「尾崎翠」の解説

尾崎 翠 (おざき みどり)

生年月日:1896年12月20日
昭和時代の小説家
1971年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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