精選版 日本国語大辞典「哀感」の解説
あい‐かん【哀感】
〘名〙
※続日本紀‐大宝三年(703)閏四月辛酉「而自レ聞二此言一、哀感已甚」
※悪魔(1903)〈国木田独歩〉八「哀感(アイカン)と共に我知らず落涙す」 〔顔氏家訓‐風操〕
② (━する) しみじみと感動すること。
※十訓抄(1252)六「院聞召て養老の心ざしあさからぬを哀感せさせ給ひて」
③ かわいそうだと思う気持。哀れだという感じ。
※疑惑(1913)〈近松秋江〉「私の弱い心を衝いて何となく哀感を生ぜしめた」
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