哀感(読み)アイカン

デジタル大辞泉 「哀感」の意味・読み・例文・類語

あい‐かん【哀感】

もの悲しい感じ。悲しみや哀れを誘う感じ。「哀感が漂う」「哀感を込める」
[類語]ペーソス哀愁悲哀哀れ哀憐憐情哀れみ悲しい物悲しいうら悲しいせつないつらい悲愴ひそう悲痛沈痛もの憂い苦しい耐えがたいしんどい苦痛であるやりきれないたまらないる瀬ない物寂しいさびしいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい寂寥せきりょう寂寞せきばく寂寞じゃくまく索漠落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寥寥りょうりょう徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれるさびれるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるしんみりむせぶ憂愁衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰

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精選版 日本国語大辞典 「哀感」の意味・読み・例文・類語

あい‐かん【哀感】

  1. 〘 名詞 〙
  2. もの悲しい感じ。悲哀感。
    1. [初出の実例]「而自此言、哀感已甚」(出典続日本紀‐大宝三年(703)閏四月辛酉)
    2. 「哀感(アイカン)と共に我知らず落涙す」(出典:悪魔(1903)〈国木田独歩〉八)
    3. [その他の文献]〔顔氏家訓‐風操〕
  3. ( ━する ) しみじみと感動すること。
    1. [初出の実例]「院聞召て養老の心ざしあさからぬを哀感せさせ給ひて」(出典:十訓抄(1252)六)
  4. かわいそうだと思う気持。哀れだという感じ。
    1. [初出の実例]「私の弱い心を衝いて何となく哀感を生ぜしめた」(出典:疑惑(1913)〈近松秋江〉)

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普及版 字通 「哀感」の読み・字形・画数・意味

【哀感】あいかん

悲しみの感情

字通「哀」の項目を見る

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