尾崎邦蔵(読み)オザキ クニゾウ

20世紀日本人名事典 「尾崎邦蔵」の解説

尾崎 邦蔵(2代目)
オザキ クニゾウ

明治〜昭和期の実業家 尾崎商事社長。



生年
明治17(1884)年3月24日

没年
昭和24(1949)年5月8日

出生地
岡山県児島郡田之口村(現・倉敷市)

別名
初名=真寿夫

学歴〔年〕
大阪商業学校卒

経歴
味吉屋(のちの尾崎商事)の創業者・初代尾崎邦蔵の孫として生まれる。のち2代目邦蔵を襲名。大阪に出て大阪商業学校や漢学者藤沢南岳の泊園書院に学ぶ。明治35年より岡山県田之口村及び大阪を拠点に家業綿糸・綿織物販売従事。44年の清国視察後は大阪でメリヤス肌着を製造し、その中国向け輸出を行った。のちには学生服作業服の製造・販売を手がけるようになり、販路拡大に伴って株式会社尾崎商店を設立。一方で田之口運輸株式会社や宇野港土地株式会社の創立・経営にも関与。昭和4年には社を尾崎商事株式会社に改組し、その社長となった。また、岡山県染織整理株式会社取締役・備前織物同業組合長・所得税調査員などを歴任し、岡山県児島地方における財界重鎮として影響力を持った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「尾崎邦蔵」の解説

尾崎邦蔵 おざき-くにぞう

1884-1949 明治-昭和時代の実業家。
明治17年3月24日生まれ。35年岡山県田ノ口村(倉敷市)で家業の綿糸・織物販売業をつぐ。メリヤス肌着・作業服・学生服の製造・販売を手がけ,販路を海外にも拡大。昭和4年尾崎商事社長。備前織物同業組合長として児島地区繊維産業の興隆につくした。昭和24年5月8日死去。66歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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