尾戸(読み)おど

日本歴史地名大系 「尾戸」の解説

尾戸
おど

[現在地名]高知市小津

くち川の北岸、旧江ノ口村南西部にあたる。尾戸は小津おづ転訛といわれ、「尾土」とも書かれた。「南路志」は「尾戸古名小津」とし「すすきはへ又兵鯛はへとも云ひて昔は海也、当国大津は今の大津村也中津今の愛宕山の西也、小津は今の尾戸也」と記す。かつての浦戸うらど湾に沿う港であった。文明六年(一四七四)八月一日付の江ノ口村熊野権現鰐口銘(古文叢)に「大高坂郷小津村」とみえる。

近世、この地には山内氏家臣の居宅が立並んだ(天保一二年城下町絵図)。また、「陶山記事」(皆山集)によると土佐国における陶器製造は二代藩主山内忠義の時、大坂より招かれた久野正伯によって始められたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む