尾羽梨村(読み)おばなしむら

日本歴史地名大系 「尾羽梨村」の解説

尾羽梨村
おばなしむら

[現在地名]余呉町尾羽梨

鷲見わしみ村の北、丹生にゆう川左岸に支流尾羽梨川が合流する地点に位置する山村。字高平たかひら山中にロクロシとよぶ地があり、近世末越前から木地屋の一団が移住した跡と伝え、寺屋敷てらやしきという一画にその墓石が残るという。木地屋発祥の地とされる愛知えち川上流の小椋おぐら谷の路傍に尾羽梨の木地屋の名を刻んだ石塔があり、蛭谷氏子狩帳にも当地の木地屋の記載がある。丹生谷の木地屋伝承は奥河並おくこうなみ村・鷲見村にもある。天正一九年(一五九一)の伊香郡丹生谷内はり川村・おはなし村検地帳(針川村文書)によると針川はりかわ村と合せて高一三石余。寛永石高帳では高一四石余。元禄郷帳では針川村を分離したため六石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android