尿アルカリ剤(読み)ニョウアルカリザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「尿アルカリ剤」の解説

尿アルカリ剤

製品名
《クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物製剤》
ウタゲン(全星薬品工業、全星薬品、高田製薬)
ウラリット(日本ケミファ
ウラリット-U(日本ケミファ)
ウロアシス(日医工)
クエンメット(日本薬品工業)
トロノーム(大原薬品工業)
ピナロック(ナガセ医薬品、ファイザー
ポトレンド(東和薬品

 尿をアルカリ性に保つ薬です。痛風つうふう高尿酸血症こうにょうさんけっしょうの治療に尿酸排泄にょうさんはいせつ促進剤を服用すると、尿中に排泄される尿酸の量が増え、腎結石じんけっせき・尿路結石ができやすくなります。尿の酸度が高いと、その危険がさらに高くなります。そこで尿アルカリ剤が併用されます。また、この薬はアシドーシス(血液が正常より、酸性に傾いた状態)を改善するためにも用いられます。


①高カリウム血症がおこることがあります。このようなときは使用を中止して、すぐに医師に報告してください。そのほか、食欲不振、吐き気・嘔吐おうと胸やけ、下痢、頻脈、残尿感、排尿障害、ねむけなどがおこることがあります。このような症状がおこったときは、医師に相談してください。


②副作用出現の有無を調べるためにも、医師から指示された検査は必ず受けてください。


錠剤散剤があります。年齢・体重・検査結果などによって使用法が多少異なるので、1日の使用回数・使用時間・1回の使用量については医師の指示を守り、かってに中止したり、増量・減量しないでください。


 また、服用するときは、十分な水(コップ1杯の水)で飲んでください。


②あらかじめ、持病・アレルギーなどや現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。とくに肝臓病、尿路感染症膀胱炎ぼうこうえん尿道炎など)、腎臓病といった病気がある人は、あらかじめその旨を医師に報告してください。


③薬の効果を増強したり、減弱したりすることがあるので、ヘキサミン製剤との併用はできません。また水酸化アルミニウムゲルとは併用できないことがあります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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