デジタル大辞泉 「居す」の意味・読み・例文・類語 こ・す【▽居す】 [動サ変]ある場所や地位などにいる。きょす。「執事の職に―・して天下を掌たなごころに握りしかば」〈太平記・三七〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「居す」の意味・読み・例文・類語 きょ‐・す【居】 〘 自動詞 サ行変 〙① 居所をかまえる。よりどころにする。また、住む。居る。[初出の実例]「後漢書に『大倭(だいわ)王は耶麻堆(やまたい)に居す』」(出典:神皇正統記(1339‐43)上)② 地位にある。官職にある。また、与えられた状態に身を置いている。[初出の実例]「大樹の位に居して、武備の守を全うせんこと、げにも朝家の為に人の嘲りを忘れたるに似たり」(出典:太平記(14C後)一二)③ うずくまる。平伏する。[初出の実例]「黒ばみたる者の、弓箭帯したる二人出来て居(きょ)す」(出典:今昔物語集(1120頃か)二三) こ‐・す【居】 〘 自動詞 サ行変 〙 ( 「こ」は「居」の呉音 ) ある場所、地位、職などにいる。きょす。[初出の実例]「父子共に宅(いへ)に居(コ)して枕を並べて悲しみ臥せり」(出典:私聚百因縁集(1257)九) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例