居切堀(読み)いぎりぼり

日本歴史地名大系 「居切堀」の解説

居切堀
いぎりぼり

[現在地名]神栖町居切

居切と深柴ふかしばの境にあり、鹿島灘北浦を結ぶ水路で、利根川増水逆流による流域村々の水害防止のため計画された。洪水の被害を受ける霞ヶ浦・北浦・利根川沿岸の人々は、早くから幕府へ対策を訴え続けてきたが、その打開策として霞ヶ浦と北浦の流水を利根川へ流さず、流水路を別に掘削して分水する方法を考えた。掘割計画の最初は文化一〇年(一八一三)生板まないた(現稲敷郡河内村)百姓佐五兵衛らから提案され、幕府の奉行所へ提出されたが、許可されなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android