屈請(読み)クッショウ

デジタル大辞泉 「屈請」の意味・読み・例文・類語

くっ‐しょう〔‐シヤウ〕【屈請】

神仏出現を祈願すること。
大神小神も―のみぎり影向やうがうし給ふことにて候へば」〈盛衰記・九〉
法会ほうえなどのために僧を招くこと。
有験うげんの僧など―し給ひ」〈折たく柴の記・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「屈請」の意味・読み・例文・類語

くっ‐しょう ‥シャウ【屈請・請】

〘名〙 (ひざを屈して招き迎える意)
① 神仏の来現を祈り願うこと。
源平盛衰記(14C前)九「大神も小神も屈請(クッシャウ)の砌に影向し」
② 丁重に人を招くこと。特に、法会などのために僧侶などを招くこと。
霊異記(810‐824)上「衆僧を屈請して、安居を行は令む」
平家(13C前)六「けふの十万僧会のごとく、持経者をおほく請じて」

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