屋上の狂人(読み)オクジョウノキョウジン

デジタル大辞泉 「屋上の狂人」の意味・読み・例文・類語

おくじょうのきょうじん〔ヲクジヤウのキヤウジン〕【屋上の狂人】

菊池寛戯曲。大正5年(1916)発表狂人であることのほうが、かえって幸福ではないかとする人生への懐疑と皮肉を描く。

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精選版 日本国語大辞典 「屋上の狂人」の意味・読み・例文・類語

おくじょうのきょうじんヲクジャウのキャウジン【屋上の狂人】

  1. 戯曲。菊池寛作。大正五年(一九一六)発表、同一〇年初演。狂人であることのほうが幸福ではないかという逆説的幸福論で時代精神を象徴。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「屋上の狂人」の意味・わかりやすい解説

屋上の狂人
おくじょうのきょうじん

戯曲。1幕。菊池寛作。人間の幸,不幸はその主観によるものであるという作者の考えを劇化したテーマ戯曲。 1916年5月『新思潮』に発表,21年帝国劇場で 14世守田勘弥,2世市川猿之助らが初演。

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