狂人(読み)キョウジン

デジタル大辞泉 「狂人」の意味・読み・例文・類語

きょう‐じん〔キヤウ‐〕【狂人】

精神に異常をきたした人。
[類語]奇人変人変物変わり者変わり種難物怪人変質者気違い左巻き狂乱狂気乱心狂う発狂瘋癲ふうてんふれる気がふれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狂人」の意味・読み・例文・類語

きょう‐じんキャウ‥【狂人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 精神状態が普通でなくなった人。また、常人と異なった言動をする人。
    1. [初出の実例]「世にしたがはざるをもって狂人とすとみえたり」(出典:平家物語(13C前)一)
    2. 「狂人のまねとて大路を走らば、則ち狂人なり」(出典:徒然草(1331頃)八五)
    3. [その他の文献]〔法言‐重黎〕
  3. 風雅なことにうかれたのしむ人。酔狂な人。風雅人
    1. [初出の実例]「花下好士、諸家狂仁、如雲似霞」(出典庭訓往来(1394‐1428頃))

たぶれ‐びと【狂人】

  1. 〘 名詞 〙 精神状態が普通でなくなった人。きょうじん。
    1. [初出の実例]「若し狂人(たぶれびと)国家を亡さむと謀る事ならば」(出典:日本三代実録‐貞観八年(866)七月六日・宣命)

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