屋我グスク(読み)やがぐすく

日本歴史地名大系 「屋我グスク」の解説

屋我グスク
やがぐすく

[現在地名]名護市屋我

屋我地やがじ島の内部の小丘陵上に形成された小型グスク。丘陵の中でもひときわ高くなった標高三六メートルの円錐形状の石灰岩丘に造られている。丘頂部は一〇メートル四方ほどの平坦面で、まわりは突出した石灰岩で囲まれ、岩の間の隙間は野面積みの石積みで塞がれている。グスクは屋我やが集落の御嶽で、グスク内には香炉が置かれ、神木であるクバが生茂っている。グスクに上る野面積みの階段の近くから、一三―一四世紀の土器陶磁器とともに鉄滓やフイゴの羽口、焼土塊などが発掘されており、ここで鍛冶が行われていたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む