屏中門(読み)ヘイジュウモン

精選版 日本国語大辞典 「屏中門」の意味・読み・例文・類語

へいじゅう‐もんヘイヂュウ‥【屏中門・屏重門】

  1. 〘 名詞 〙 平安末期の武家屋敷に初めて現われた、邸内の中門形式の一つ。寝殿造中門の簡略化されたもので、中門廊の先、あるいは塀のうちに設けられ、寝殿前庭への入り口となる。二本の柱を立て、屋根はなく、扉は二枚開きで、たすき形に組み立てた飾りがあるのがふつうである。平地門。壁中門。
    1. 屏中門〈家屋雑考〉
      屏中門〈家屋雑考〉
    2. [初出の実例]「将軍家、又出御于石御壺屏中門内召行景」(出典吾妻鏡‐建仁二年(1202)九月一五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android