屏中門(読み)ヘイジュウモン

デジタル大辞泉 「屏中門」の意味・読み・例文・類語

へいじゅう‐もん〔ヘイヂユウ‐〕【×屏中門/×屏重門】

表門母屋との間にある塀に設けた中門左右に柱を立て、笠木がなく、2枚開きの扉がつく。寝殿造りの中門を簡略化したもの。壁中門平地へいじ門。

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精選版 日本国語大辞典 「屏中門」の意味・読み・例文・類語

へいじゅう‐もんヘイヂュウ‥【屏中門・屏重門】

  1. 〘 名詞 〙 平安末期の武家屋敷に初めて現われた、邸内の中門形式の一つ。寝殿造中門の簡略化されたもので、中門廊の先、あるいは塀のうちに設けられ、寝殿前庭への入り口となる。二本の柱を立て、屋根はなく、扉は二枚開きで、たすき形に組み立てた飾りがあるのがふつうである。平地門。壁中門。
    1. 屏中門〈家屋雑考〉
      屏中門〈家屋雑考〉
    2. [初出の実例]「将軍家、又出御于石御壺屏中門内召行景」(出典吾妻鏡‐建仁二年(1202)九月一五日)

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