山の上ホテル

デジタル大辞泉プラス 「山の上ホテル」の解説

山の上ホテル

東京都千代田区神田駿河台にあるホテル建物は1937年、財団法人日本生活協会が建設した女性のための欧米風マナーの啓蒙施設「佐藤新興生活館」で、設計はアメリカ人英語教師、ヴォーリズによる。第二次世界大戦中は海軍に接収され、戦後米軍の陸軍婦人部隊の宿舎として用いられた。高台に建つことから「ヒルトップ(丘の上)」の愛称で親しまれる。その後1953年に日本に返還され、1954年に現名称で開業。著名な作家文化人も多く宿泊した東京の代表的クラシックホテルのひとつ。2024年2月より建物の老朽化のため休業

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知恵蔵mini 「山の上ホテル」の解説

山の上ホテル

東京都千代田区神田駿河台にあるホテル。川端康成三島由紀夫池波正太郎など著名な作家が好んで利用したことで知られる。1954年、米国人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によるアール・デコ様式の建物(37年完成)を借り入れ、開業。70年に別館が増築された。客室数は本館・別館合わせて74室と小規模だが、本館のクラシカルで落ち着いた雰囲気と、行き届いたサービスを愛するファンは多い。2013年4月、別館屋上で火災が発生したが、宿泊客などにけが人はなく、客室部分への延焼も免れた。

(2013-4-10)

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「山の上ホテル」の解説

山の上ホテル

正式社名「株式会社山の上ホテル」。英文社名「HILLTOP HOTEL, LTD.」。サービス業。昭和28年(1953)設立本社は東京都千代田区神田駿河台。ホテル。建物は昭和12年(1937)財団法人日本生活協会によって建てられたもの。川端康成・三島由紀夫などの作家が定宿とした「文化人のホテル」としても有名

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

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