山の芋が鰻になる(読み)ヤマノイモガウナギニナル

デジタル大辞泉 「山の芋が鰻になる」の意味・読み・例文・類語

やまいもうなぎになる

起こるはずのないことが実際に起こるたとえ。また、思いもよらないほどの変化をするたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「山の芋が鰻になる」の解説

山の芋が鰻になる

あるものがまるで別なものに変化することのたとえ。また、意外な出世をすることのたとえ。

[使用例] ビーカーパルプ真綿に変わるまでの途中の肝心の経路も考え方によっては〈略〉確かに藁が真綿になるに相違ないのである。山の芋が鰻になったりする「事実」も同様である[寺田寅彦路傍の草|1925]

[解説] 俗信の一種だが、文字どおり「山の芋が鰻になる」と信じられていたというより、世の中にはそういう不思議なことがあってもおかしくないとする感覚があったものでしょう。山芋と鰻はまったく無関係のようですが、ともに細長く、ぬめりがあり、精がつく食物という点で共通します。言われてみれば、何らかのかかわりがありそうにも感じられる取り合わせです。

[類句] でん変じてうずらとなる/雀海中に入ってはまぐりとなる

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