山北八幡神社(読み)やまのきたはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「山北八幡神社」の解説

山北八幡神社
やまのきたはちまんじんじや

[現在地名]丸亀市山北町 道上

祭神応神天皇・玉依姫命・息長足姫。旧村社。もとかめ山の北にあったが、慶長七年(一六〇二)生駒氏による丸亀城築城の際神異があり、柞原くばら村の皇子の社地に移した。神田高一六石、社僧福寿院。祭礼八月一五日(西讃府志)。社伝によれば神功皇后が三韓出兵の帰途亀山に仮泊したことから住民が同地に舟神を祀り、さらに宝亀二年(七七一)国司藤原楓麿が社殿を造営したという。また「多度津公御領分寺社縁起」には延久五年(一〇七三)白河院が放生会を始めた際、那珂なか郡山之北以下五ヵ所に八幡宮を創造し、一二世祐禅が地鎮遷宮を執行したとある。「西讃府志」は応保年間(一一六一―六三)後白河院御幸の際、亀山の北で山城石清水いわしみず八幡宮を遥拝したため一祠を造立して氏神とし、山北八幡宮と称したとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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