山田 辰夫(読み)ヤマダ タツオ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「山田 辰夫」の解説

山田 辰夫
ヤマダ タツオ


職業
俳優

生年月日
昭和31年 1月10日

出生地
富山県 高岡市

学歴
高岡商卒 日本大学商学部〔昭和51年〕中退

経歴
日大在学中の昭和50年、劇団GAYAを結成、「東京少年鑑別所」で初舞台を踏む。55年石井聡亙監督「狂い咲きサンダーロード」の主演に抜擢され映画デビュー、暴走族の特攻隊長役で強い印象を残し、数多くの新人賞を受賞した。59年「すかんぴんウォーク」でおおさか映画祭最優秀助演男優賞を受賞。映画監督の滝田洋二郎とは高岡商時代の同級生で、滝田のアカデミー賞受賞作「おくりびと」では妻を亡くした夫役を演じた。個性派俳優として知られ、映画「眉山」を観賞した美智子皇后は犬童一心監督に“山田さんの演技がよかった”と伝えたという。21年胃がんのため53歳で亡くなり、同年公開の若松節朗監督「沈まぬ太陽」が遺作となった。他の出演作に、映画「鉄騎兵、跳んだ」「ヨコハマBJブルース」「魔の刻」「ボクの女に手を出すな」「ホワイトアウト」「壬生義士伝」「バッテリー」「おくりびと」「八咫鏡(やたのかがみ)」、テレビドラマ「野々村病院物語」「ヘイ!あがり一丁」「しゃぼん玉」「RUN」「はるちゃん」「悪女」「炎の消防隊」「ボディガード」などがある。

受賞
日本アカデミー賞(新人賞 昭55年度)「狂い咲きサンダーロード」,報知映画賞最優秀新人賞〔昭和55年〕「狂い咲きサンダーロード」,ヨコハマ映画祭新人賞〔昭和55年〕「狂い咲きサンダーロード」,おおさか映画祭最優秀助演男優賞〔昭和59年〕「すかんぴんウォーク」

没年月日
平成21年 7月26日 (2009年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報