山脇和泉(読み)ヤマワキ イズミ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「山脇和泉」の解説

山脇 和泉(10代目)
ヤマワキ イズミ


職業
狂言師(和泉流)

肩書
和泉流山脇和泉家17代目

本名
山脇 元照

別名
通称=四郎

生年月日
明治20年

出生地
東京

経歴
父の跡を継いで10代目となるが、29歳の若さ死去。山脇和泉家はいったん中絶することとなる。

没年月日
大正5年 2月25日 (1916年)


山脇 和泉(9代目)
ヤマワキ イズミ


職業
狂言師(和泉流)

肩書
和泉流山脇和泉家16代目

本名
山脇 元清

別名
初名=山脇 鉄太郎,前名=山脇 伊津美

生年月日
嘉永2年

出生地
尾張国(愛知県)

経歴
明治14年上京、のち東京で狂言方として活躍

没年月日
明治44年 3月20日 (1911年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

朝日日本歴史人物事典 「山脇和泉」の解説

山脇和泉(7代)

没年万治2.2.4(1659.3.26)
生年:生年不詳
江戸前期の狂言師。名は元宜。父は鳥飼和泉守元光。初めは主に禁裏に出仕していたが,慶長19(1614)年に尾張藩に京都住のまま召し抱えられる。藩主徳川義直の愛顧を受け,翌年には大坂夏の陣にも供として従軍。その一方で禁裏御用にも励み,寛永8(1631)年大曲の「花子」を勤めて和泉守の受領号を受ける。同19年に家督を養子元永に譲るも,正保2(1645)年に元永の早世によって再勤。承応2(1653)年に孫の元信に相続させて隠居した。隠居名道仙。この代に三宅藤九郎,野村又三郎両家を傘下に収めて実質的な和泉流の創始者となり,「禁裏の狂言」であることに誇りを持ち続けた。<参考文献>小林責『狂言史研究』

(石井倫子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山脇和泉」の解説

山脇和泉 やまわき-いずみ

1596-1659 江戸時代前期の能役者狂言方。
慶長元年生まれ。京都在住のまま尾張(おわり)名古屋藩につかえ,宮中御用もつとめる。寛永14年和泉守を受領(ずりょう),以後代々和泉を名のる。三宅藤九郎家,野村又三郎家を勢力下におさめ,和泉流を樹立した。万治(まんじ)2年2月4日死去。64歳。京都出身。本姓は鳥飼。名は元宜(もとよし)。前名は源助,五郎左衛門。隠居名は道仙。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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