山葵谷村(読み)わさびだにむら

日本歴史地名大系 「山葵谷村」の解説

山葵谷村
わさびだにむら

[現在地名]栃尾市山葵谷

集落は塩谷しおたに川の支流、全長わずか四キロのわさび谷川に沿って開け、東は二〇〇メートル程度の山地を隔てて葎谷むぐらだに村、西は島田しまだ村、北西方は塩谷川を挟んで滝之口たきのくち村。旧道は島田村・入塩川いりしおがわ村に通じ、五輪塚ごりんづかの辺りに宝篋印塔などの石塔群が並ぶ。ぼうず山の麓に桑原の長者という豪族がいて村を開いたとの伝説がある。ぼうず山は桑原長者の十二山の神を祀った内鎮守の森で、対岸の五輪塚は長者の墓地といわれる。永禄三年(一五六〇)一〇月吉日の貫屋家兼売券案(来田文書)に「わさ谷」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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