山辺清太郎(読み)ヤマベ セイタロウ

20世紀日本人名事典 「山辺清太郎」の解説

山辺 清太郎
ヤマベ セイタロウ

明治〜昭和期の労働運動家



生年
明治9年2月(1876年)

没年
昭和32(1957)年

出生地
長野県小県郡神川村(現・上田市)

経歴
農業を営む傍らキリスト教に興味を持ち、内村鑑三らが主宰する理想団に加わる。また、小説家木下尚江影響を受けて社会主義にも関心を寄せ、自宅を「平民新聞取次所とし、その思想流布に努めた。明治37年村の同志とはかって神川村労働組合を結成し、一日8時間労働・日曜の労働休止を提唱。さらに村内で「平民新聞」の読書会を開き、普通選挙請願問題などにも取り組んだ。しかし、43年の大逆事件の余波を受けて官憲圧迫を受けるようになり、その運動は次第に衰退した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山辺清太郎」の解説

山辺清太郎 やまべ-せいたろう

1876-1957 明治-昭和時代の労働運動家。
明治9年生まれ。キリスト教に関心をもち,内村鑑三らの理想団にはいる。木下尚江の影響で,生地の長野県神川(かんがわ)村で自宅を取次所として「平民新聞」をひろめる。明治37年神川村労働組合を結成,1日8時間労働制,日曜休日制などを提唱した。昭和32年死去。81歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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