最新 地学事典 「山陰-北陸区」の解説
さんいんほくりくく
山陰-北陸区
San’in-Hokuriku province
西南日本の日本海側を占める新第三紀の地質区。西南日本の新第三系としては,地層が厚く,火山岩類が多く,構造変形は激しいが,東北日本のグリーンタフ地域と比べると格段に劣る。北陸地方の北陸層群,近畿北部の北但-照来層群,島根県地域の石見-出雲層群が代表的。その地史は,1)中新世前期:堆積盆地の発生,激しい火山活動を伴う沈降。2)中新世中期:全般的な沈降と海域の拡大,火山活動の局地化,前半の岩相変化に富む地層と後半の一様な泥岩の堆積。八尾-門ノ沢動物群。3)中新世後期~鮮新世:堆積盆地の分化,厚い泥岩層の堆積,西部で活発な火山活動。4)更新世前期:堆積盆地の縮小,大桑-万願寺動物群。山陰区,北陸区をそれぞれ別の地質区として扱うこともある。西南日本新生代研究グループ(1960)命名。参考文献:西南日本新生代研究グループ(1960) 地球科学,50~51号
執筆者:坂本 亨・小林 巌雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

