朝日日本歴史人物事典 「岡本健三郎」の解説
岡本健三郎
生年:天保13.10.13(1842.11.15)
幕末の土佐(高知)藩士,明治の政治家。土佐郡潮江村(高知市)に生まれる。下横目を勤め坂本竜馬と交友,国事に奔走。維新後,大阪府勤務,次いで政府に出て土木頭,治河司,太政官権判事,大蔵大丞を経歴,明治5(1872)年博覧会用務でオーストリアに出張。翌年征韓論政変で辞職,下野参議らに連なり民選議院設立建白書に連署,民権論を主張。10年西南戦争,立志社の挙兵計画で銃器購入工作に当たったが,陰謀発覚して禁獄2年に処せられた。14年自由党に参加。日本郵船会社設立に参画,理事となり実業界に転じた。
(福地惇)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報