岩城神社(読み)いわきじんじや

日本歴史地名大系 「岩城神社」の解説

岩城神社
いわきじんじや

[現在地名]檜山郡江差町字尾山

尾山町おやまちようの北にある。祭神は小山悪四郎隆政霊で、小山おやま神社と通称。「福山秘府」に小山権現社とみえ、寛文五年(一六六五)造立、神体は円空仏とある。しかし明治八年(一八七五)の神社明細書上(藤枝家文書)によると、長禄三年(一四五九)小山悪四郎の霊を勧請したとされる。「渡島日誌」には尾山の権現とみえ、祭礼七月二九日、祭神は不明だが甲冑を帯した像で、古色あってすこぶる面白い姿をしている。所蔵する大きな獅子頭は祭礼で使用され、不思議な威徳があると記される。「渡島国地誌提要」に岩城社とあり、勧請年は不詳、村人の伝えとして岩亀某の霊を祀り、末社は山神社・稲荷社とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android