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武田信広 たけだのぶひろ

百科事典マイペディアの解説

武田信広【たけだのぶひろ】

コシャマインの戦道南十二館

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

武田信広 たけだ-のぶひろ

1431-1494 室町時代の武将。
永享3年生まれ。「松前氏系図」では武田信賢(のぶかた)の子とする。享徳元年若狭(わかさ)(福井県)から陸奥(むつ)田名部(青森県)に移住,さらに蝦夷(えぞ)地(北海道)松前にわたり,上ノ国花沢館主(たてぬし)蠣崎季繁(かきざき-すえしげ)のもとに身をよせた。長禄(ちょうろく)元年コシャマインの戦いを平定,蠣崎家の養子となった。松前藩主松前氏の元祖とされる。明応3年5月20日死去。64歳。幼名は彦太郎。

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朝日日本歴史人物事典の解説

武田信広

生年:生没年不詳
室町時代の武将。蝦夷松前藩(北海道松前町)藩主松前氏の始祖と伝える。「松前氏系図」などでは,若狭(福井県)守護武田信賢の子で,明応3年5月20日(1494年6月23日)64歳で没したとするが確証を欠く。松前藩の記録によると,宝徳3(1451)年若狭を出国して陸奥田名部(むつ市)に至り,享徳3(1454)年には安東政季らと共に蝦夷地に渡って,上ノ国花沢館(松前町)館主蠣崎季繁のもとに寄寓。その後,長禄1(1457)年にアイヌの一斉蜂起(コシャマインの反乱)を鎮圧して季繁の娘婿に迎えられ,蠣崎家を継いだという。文安4(1447)年に「奥州十三湊日之本将軍安倍(安東)康季」が若狭羽賀寺(小浜市)を再建していること(「羽賀寺縁起」),寛正4(1463)年には小浜港に十三丸という大型船が入港していること(『政所内談記録』)などに若狭と十三湊(青森県十三湖),および同地を拠点として奥羽北部・北海道南部を支配した安東氏との密接な関係がみられ,信広が若狭出身であった可能性は十分考えられる。<参考文献>『松前町史/通説編』1巻上

(河村昭一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

武田信広
たけだのぶひろ
(1431―1494)

松前(まつまえ)氏の祖。出自については諸説があるが、松前藩側の記録では、若狭(わかさ)後瀬山(のちせやま)城主武田信賢(のぶかた)の子で、幼名を彦太郎と称したが、1451年(宝徳3)国を出て関東足利(あしかが)に下り、ついで陸奥(むつ)(青森県)の田名部(たなぶ)に至り蠣崎(かきざき)を知行(ちぎょう)。54年(享徳3)安東政季(あんどうまさすえ)に従い蝦夷(えぞ)地(北海道)に渡り、上ノ国(かみのくに)花沢館主(はなざわたてぬし)蠣崎季繁(すえしげ)のもとに拠(よ)ったとされる。57年(長禄1)のコシャマインの戦いの際、和人(わじん)軍の総大将として活躍してその鎮圧に成功。蠣崎季繁の養女(安東政季(まさすえ)の女(むすめ))を妻として蠣崎家の家督を継ぎ、実質的な和人勢力の支配者たる地位を築いた。[榎森 進]
『『新撰北海道史 第2巻 通説1』(1937・北海道庁) ▽『松前町史 通説編 第1巻 上』(1984・松前町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の武田信広の言及

【コシャマインの戦】より

…1456年(康正2)春,箱館近郊志濃里(しのり)(現,函館市志海苔町)の鍛冶屋村で和人がアイヌの青年を刺殺したことに端を発し,翌57年(長禄1)東部アイヌの首長コシャマインに率いられたアイヌ民族の大蜂起へと発展した。この蜂起によって,当時渡島半島南端に館(たて)を築いて群雄割拠していた和人小豪族の諸館が相次いで陥落,わずかに下国家政の茂別館(現,上磯町茂辺地)と蠣崎季繁(かきざきすえしげ)の花沢館(現,上ノ国町上ノ国)の2館を残すのみとなったが,花沢館主蠣崎季繁のもとにあった武田信広(松前氏の祖)が和人軍を指揮して反撃を加え,ついにコシャマイン父子を射殺,これによりアイヌ軍の勢力は急速に弱まり鎮圧されるにいたった。蜂起の経緯や和人の動向については不明な点が多いが,和人の蝦夷地への進出がアイヌ民族との矛盾を激化させ,ついに民族的な大反撃となって結果したこと。…

※「武田信広」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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