岩城館跡(読み)いわきたてあと

日本歴史地名大系 「岩城館跡」の解説

岩城館跡
いわきたてあと

[現在地名]秋田市下新城岩城字下向

岩城の背後の標高七五メートルの丘陵にある。佐竹氏入部以前に岩城館があったと伝えられ、天正一七年(一五八九)安東(秋田)実季の湊攻めに岩城半治の名がみえる。初め岩城氏は安東実季と不和で土崎湊つちざきみなと合戦で湊方に加勢、その後実季につき、湊落城に際して比類なき働きをしたという(奥羽永慶軍記)

岩城氏について、館の麓にある福城ふくじよう寺に残る福城寺古過去帳に、「開基新城岩城之城主右衛門太夫安信公者阿部之貞任之苗裔而秋田之押領司檜山之城主秋田城之助之門葉也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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