岩稲村(読み)いわいねむら

日本歴史地名大系 「岩稲村」の解説

岩稲村
いわいねむら

[現在地名]細入村岩稲

笹津ささづ村の南東、神通川左岸に立地し、飛騨街道が通る。西に迫る山地棚田が営まれている。往来の道幅は「越中道記」に三尺とあるが、のち二間に拡幅されている。対岸新川にいかわうしませ(現大沢野町)への渡場が置かれていた。正保郷帳に村名がみえ、割山わりやま村と合せて高一一七石余、田方二町六反余・畑方五町二反余。承応四年(一六五五)年貢割付状(本芳家文書)では高八四石余・免五ツ一厘となっている。寛政二年(一七九〇)の高物成品々手鏡では古高八五石・定免五ツ二歩、銀納とあり、同じく銀納の草野高は一千五〇〇歩(一〇〇歩につき三分五厘)、定小物成は山役銀二八匁三分・鱒川役銀二匁七分七厘・鮎川役銀三匁・漆役銀九匁五分五厘・蝋役銀三匁五分八厘・牛役銀三六匁三厘。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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