細入村(読み)ほそいりむら

日本歴史地名大系 「細入村」の解説

細入村
ほそいりむら

面積:四〇・二四平方キロ

婦負郡の南東部を占め、神通川左岸を村域とする。西方は御鷹(おたか)山・西新(にししん)山などを挟んで八尾(やつお)町と接し、北から神通川対岸の東方にかけては上新川(かみにいかわ)郡大沢野(おおさわの)町、南はほぼ宮(みや)川を境に岐阜県吉城(よしき)郡神岡(かみおか)町・宮川(みやがわ)村と接する。宮川村との間に唐堀(からほり)山(一一五九・五メートル)がそびえ、ブナの植生が美しい。村のほぼ中間に庵谷(いおりだに)峠があって交通上の障害だけでなく、村を二分して異なる文化様相をつくっていたが、昭和三二年(一九五七)トンネルが開通し交通が円滑になったことによって南部・北部という意識が薄れた。同トンネルは国道四一号で、これにほぼ並行してJR高山本線があり、南端の猪谷(いのたに)地区で国道三六〇号と第三セクター神岡鉄道が分岐する。

村域内に一六ヵ所の遺跡が知られており、その成立には神通川の存在が大きな影響を与えている。旧石器時代の遺物は楡原(にれはら)遺跡で小型の石器が出土しているだけであるが、神通川下流の大沢野町直坂(すぐさか)遺跡などで、現岐阜県下呂(げろ)産の安山岩が利用されていることからわかるように、人々の往来は活発だったことがうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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