岩見沢町(読み)いわみざわちよう

日本歴史地名大系 「岩見沢町」の解説

岩見沢町
いわみざわちよう

明治三九年(一九〇六)二月、空知郡岩見沢村が改称して成立し、昭和一八年(一九四三)まで存続した。明治三九年の戸数五千一〇四・人口一万九千八一二(岩見沢市史)。同年沼貝ぬまかい(現美唄市)に一部(峰延地区)が編入された。北海道炭礦汽船株式会社の事務本社(旧北炭本社)が同年一〇月当地から室蘭に移転した。岩見沢駅には岩見沢運輸事務所が設置された。当地は鉄道・道路の便もよく、明治四〇年農業指導者養成の中等農業教育機関として空知農業学校(現岩見沢農業高等学校)婦女子中等教育のため町立女子職業学校が開校。大正一一年(一九二二)には庁立岩見沢中学校(現岩見沢東高等学校)、同一三年には庁立岩見沢高等女学校(現岩見沢西高等学校)が開校し、通学生で賑わった(「岩見沢市史」など)。明治末年から大正初年にかけて市街地形成が進み、電話・電灯・水道が普及した。上水事業では明治四一年に現三笠市一の沢いちのさわ貯水池が築造された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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