日本歴史地名大系 「岳山城跡」の解説 岳山城跡たけやまじようあと 福岡県:宗像市旧宗像市地区陵厳寺村岳山城跡[現在地名]宗像市陵厳寺、岡垣町上畑陵厳寺(りようげんじ)の北東にある標高三六九メートルの城(じよう)山の山頂部に築かれた中世の城。天正六年(一五七八)六月一日の第一宮御宝殿置札(宗像大社蔵)には永禄三年(一五六〇)のこととして「執付蘿山、三箇年之後、号岳山」とある。宗像氏貞が城山に同年から築城を始め、同五年に城を完成させたと思われる。これにより氏貞はそれまでの居城白山(はくさん)城から当城に移ったのであろう。同一二年の一〇月二三日付立花親続書状(無尽集)には「蘿岳」とある。城名について後世の「宗像記追考」には「蘿山ノ城」「蔦ケ嶽の城」「蔦岳ノ城」「蔦山ノ城」とあって、宗像氏貞の築城によって「ツタ山」を「岳山」に改めたとする。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by