崎本 はる
サキモト ハル
昭和期の女将 元・染太郎主人。
- 生年
- 明治29(1896)年3月
- 没年
- 昭和59(1984)年6月14日
- 出生地
- 奈良県
- 経歴
- 昭和7年夫の出征を機に、浅草でお好み焼屋「染太郎」を始める。店名は漫才師だった夫の高座名林家染太郎からとった。高見順の小説「如何なる星の下に」の舞台としてこの店が取りあげられたことから、戦前から坂口安吾、檀一雄、武田麟太郎などの流行作家やエノケン、ロッパら芸人が集まるようになり、浅草芸人には金がなくても食事のできる「駆け込み寺」の様相を呈した。昭和58年約100人の染太郎ファンが、前年脳卒中で倒れたはるの回復を祈って「染太郎の世界」を出版した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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崎本はる さきもと-はる
1896-1984 昭和時代の女将(おかみ)。
明治29年3月生まれ。夫は漫才師林家染太郎。昭和7年浅草にお好み焼き屋「染太郎」をひらく。店は戦前から坂口安吾,檀一雄などの文人の交流の場となり,また金がなくても食事ができる浅草芸人の駆け込み寺になった。昭和59年6月14日死去。88歳。奈良県出身。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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