嵩高(読み)カサダカ

デジタル大辞泉 「嵩高」の意味・読み・例文・類語

かさ‐だか【×嵩高】

[形動][文][ナリ]
分量体積が大きいさま。かさばるさま。「嵩高な荷物」
高圧的で横柄なさま。「嵩高な口のきき方」
大げさなさま。
「お庄は余り―なような気がして」〈秋声足迹

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「嵩高」の意味・読み・例文・類語

かさ‐だか【嵩高】

〘形動〙
① 分量、容積、数などが大きいさま。かさばるさま。⇔嵩低(かさびく)
義経記(室町中か)七「判官をば下種(げす)山伏に作りなし、二挺の笈(おひ)をかさだかに持たせ奉り」
浮世草子日本永代蔵(1688)六「銀一枚よりはかさだかにして見よきに銭三貫」
② 人を見下して頭からおさえつけるような態度をとるさま。高圧的で無礼なさま。高飛車。威丈高(いたけだか)。⇔嵩低(かさびく)
※虎寛本狂言・米市(室町末‐近世初)「云せて置ば、かさ高なことをおしゃる」
③ 大げさなさま。たいそうなさま。
※雑俳・馬たらひ(1700)「かさたかに言いなす御所の蠅一つ」

かさ‐だか・し【嵩高】

〘形ク〙
① 分量、容積、数などが大きい。かさばっている。
※浮世草子・新色五巻書(1698)三「只ならぬ身の月かさなるに、おなか彌々かさ高(ダカ)く」
② 人を見下して頭からおさえつけるような態度である。高圧的である。高飛車である。
評判記色道大鏡(1678)六「おとこかさたかくして」
③ 大げさである。ぎょうぎょうしい。
※雑俳・不二の高根(1725)「かけるなぞ・おとかさだかき俄あめ」

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