嶮暮帰島(読み)けんぼつきとう

日本歴史地名大系 「嶮暮帰島」の解説

嶮暮帰島
けんぼつきとう

琵琶瀬びわせ集落の沖合七〇〇メートル、琵琶瀬湾口にある島。東西二キロ、南北〇・七キロ、周囲五キロ、標高六〇メートルの平坦な島で、北側の琵琶瀬湾に面する一部を除き海食崖に囲まれ、隆起海食性の台地を形成する。琵琶瀬川の河口に近いため搬出土砂が堆積して陸繋砂洲を形成、干潮時には陸繋島となる。前近代には「ケニボキ(天保郷帳)、「ケネムシリ」(木村「蝦夷日記」寛政一〇年六月二四日条)などとよばれた。「戊午日誌」(能都之也布誌)には「ケ子ボク」とあり、「是フシワタラの並び、周り凡七八丁も有るなり」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「嶮暮帰島」の解説

嶮暮帰(けんぼっき)島

北海道厚岸郡の琵琶瀬集落の沖合いに位置する無人島エッセイストの「ムツゴロウ」こと畑正憲が、1970年代に家族一時定住したことで知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の嶮暮帰島の言及

【浜中[町]】より

…人口7866(1995)。太平洋に面し,町域は標高60m内外の丘陵地と霧多布(きりたつぷ)島,嶮暮帰(けんぼつき)島などの小島からなる。気候は寒冷で春から夏にかけて濃霧が多い。…

※「嶮暮帰島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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